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資料の内容
この資料は、生活歯に対する根管治療(抜髄)を行う患者さんに向けて作られた説明用リーフレットです。
「神経を取るってどういうこと?」「痛みはどれくらい続くの?」「そもそも根管治療って何をするの?」といった、患者さんからよく寄せられる疑問に、イラストとやさしい表現で丁寧に答える構成となっています。
そもそも根管治療とは?
むし歯が進行し、歯の神経(生活歯)まで達すると、根管の中に細菌が入り込み、内部を汚染していきます。
この細菌を除去し、根の中をきれいにする治療を「根管治療(抜髄)」と呼びます。
このリーフレットでは、イラスト付きで根管や神経の位置関係をわかりやすく説明し、**「根管治療=細菌を退治するための治療」**という基本を伝えています。
抜髄と痛みの関係を丁寧に説明
「神経を取ると痛みがなくなると思っていたのに、痛みが出てきた」と驚く患者さんも少なくありません。
この資料では、そうした誤解を防ぐために、
- 神経の切断(抜髄)直後に痛みのピークが24時間後に来ることが多い
- その後、2~3日で落ち着いてくるのが一般的であること
- ただし感染が強い場合には、痛みが長引くこともある
といった抜髄後の痛みの経過について、具体的なスケジュールとともに説明しています。
患者さんにとっては「心構え」ができ、治療中の不安軽減にもつながります。
身近な例えで「痛みの理由」を納得
「皮膚にケガをしたとき、消毒すると一時的に痛みが増すのと同じように、根管治療でも細菌を殺す過程で痛みが出ることがある」という説明が添えられており、医学的な根拠を一般的な感覚に置き換えて伝えている点もポイントです。
なぜこの資料が必要か?
生活歯の根管治療(抜髄)は、患者さんにとって「想像と違った」「痛みがあるなんて聞いてない」とトラブルになりやすい処置の一つです。
特に神経を取るという行為に対しては、「治療が終われば痛みはすぐなくなる」と思われがちで、痛みが続くと不安や不信感につながりやすくなります。
このリーフレットを事前にお渡しすることで、患者さんの理解と安心感が高まり、治療の中断や不満を減らすことが可能になります。
また、スタッフによる説明内容も統一され、院内の対応品質向上にもつながります。
こんな歯科医院におすすめ
- 根管治療(生活歯)を行う機会が多い一般歯科
- 抜髄の際の説明不足によるトラブルや問い合わせを防ぎたい医院
- 患者さんに安心して治療に臨んでもらいたいと考えているクリニック
- スタッフによる説明を補足し、印象に残るツールを使いたい医院
- 初診・急患対応時に、痛みの見通しを丁寧に伝えたい医院